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超地味なフリー編集者兼ライター兼単なる旧来型野球オヤジの身辺雑記
by bay-hamakujira
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サリドマイド

ある製薬会社が、かつて薬害をもたらしたサリドマイドを、多発性骨髄腫という難病の治療薬として厚生労働省に認可申請したというニュースを聞きました。治験では、3人に2人は効果があったとのこと。

そうか、と、ちょっと溜息が出ました。




どうしてこんな私らしくない記事を書いているかというと、28年前の夏、母親をこの病気でなくしているのです。

多発性骨髄腫というのは、簡単にいえば血液(骨髄)のガン。数年前、スマップの中居君が医師を演じたドラマ(「白い影」だっけ?)でかかった非常にきびしい病気です。

当時、大学病院の担当医師から病名を告げられたのですが、私も父親も最初はどんな病気かよくわからず、図書館で医学事典を調べたおぼえがあります。
つまり、胃ガンとか肺ガンというのならピンとくるものの、病名としてはいまほど知られていなかったため、調べてみてはじめて、その深刻さに気づいたということだったのです。

悪いところをどこか切って治るものではなく、当時では完治は望めない。おまけに、骨が脆くなっているものだから、肋骨など知らぬ間にひびが入っていたりする。もちろん痛い。そして、抗ガン剤を投与しても衰弱するだけという状況でした。

こんなことを言ったらいけないのですが、正直なところ、こういう最期だけは勘弁してもらいたいと思いました。そして、子どもの目から見てもあまり幸せとはいえない人生をすごした母親が、最期までこんなつらい思いをしなければならないということに理不尽さをおぼえたものです。

サリドマイド禍に苦しむ方や多発性骨髄腫と戦っている方が、この記事を何かの拍子で目にされたら、気を悪くされるかもしれません。もしそうなら申し訳なく思います。

薬害の経緯や多発性骨髄腫の治療方法の進化について、私は何も知りません。
だから意見めいたことは何一つ言えないのですが、選択肢のあまりない病気で苦しむ人にひとつの選択肢が立ち現われたということは、やはり喜ぶべきことだと思うのです。病気を治すのは希望ですからね。

どうも当時の無念さを思い出してしまったもので、まとまりのつかない(いつもか)内容になってしまいました。ご容赦を。
by bay-hamakujira | 2006-08-09 16:45 | 日常
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