超地味なフリー編集者兼ライター兼単なる旧来型野球オヤジの身辺雑記
by bay-hamakujira
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
カテゴリ
日常
野球

にこけん
季節
仕事
メタボ
太田裕美
以前の記事
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
more...
お気に入りブログ
編集者の毎日
自快録
Michikusa
未来はみじん切りのタマネギ
でんでんむしの@『岬めぐ...
編集王子
旅は靴ずれ世はお酒
濱鯨編集工房日記PART2
リンクさせてもらってます
最新のトラックバック
第二回例会の件
from 旅は靴ずれ世はお酒
「動かない人」事件?
from 旅は靴ずれ世はお酒
ハハのプライド
from 迷子大好き by kazem..
おなかピーのいきさつ
from 迷子大好き by kazem..
第一回「てけてけの会」
from 迷子大好き by kazem..
昔、プロ野球のファンだった
from 迷子大好き by kazem..
2月の桜
from 迷子大好き by kazem..
もやしの怨念
from 迷子大好き by風待ち
つける?つけない?
from 迷子大好き by風待ち
おれはアリゾナに行くよ、..
from かきぶろ――kakit! B..
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


2007年 05月 29日 ( 1 )

職人あるいはプロフェッショナル

先日、ある集まり(といっても居酒屋での単なる飲み会)があり、何人か初対面の方とお話ししました。

私の隣りに座ったのが、イラストレーターのNさん。名刺交換をして、どこかで聞いたことのある名前だなと思っていたら、かつてワンテーママガジンとして若者層の支持を得た「別冊T」で毎号立体イラストの表紙を描いて(作って)いた方だったのです。
いわゆるそのジャンルの第一人者でありますよ。ええーっ、すごい人じゃんと思いつつ、飲み放題のピッチャーのビールをお酌すると妙に恐縮されてしまい、こちらのほうがかえってすみませんという感じ。

話を聞いてみると、その粘土細工の立体は、撮影が終わると捨ててしまうのでほとんど手許には残っていないとのこと。周りからは「えー、もったいない」という声が上がりますが、ご本人は全然意に介していません。「個展とか全然興味ないし、写真に撮って納品したらそれでいいのだから」とおっしゃいます。

そして「イラストレーターなんて、名刺に入れれば誰でもイラストレーターなんだから全然意味がない」みたいなことをおっしゃる。私の名刺の「Editor&Writer」はまさにそうだけど、Nさんみたいな人にそんなこといわれたら、私だけじゃなくてほとんどみんな立つ瀬がないじゃんと思ってしまいました。

きわめつけは濱鯨の超愚問。「こういう商業出版で使われるんじゃなくて、アーチストとしてやっていこうと思わないんっすか?」

答えは明快。「そんなことしたって、食えないもん」

そういう状況がいいか悪いかは別にして、すごくいさぎよくて、すごく職人気質。さすがです。向かいにいたもう一人のイラストレーターさんも「デザイナーからの依頼があって、その狙いに即したイラストができればそれでいいんです」とおっしゃる。

この業界ではクセがある人が少なくなく、はっきりいえば、それほどでもないのにアーチストやヒットメーカー気取りの人もいたりするのですが、やっぱり、なりわいとしてきちんと仕事を続けている人は違うんですね。本とか雑誌はいろいろな人の共同作業の結晶として世に送り出されるわけですが、全然偉そうにしないこういう実力者がその影にいてこそともいえます。属人性100%のこの業界は、最後はその人を信用できるかどうかですしね。

もういい加減すれっからしの私ですが、久々に相当に謙虚な気持ちになりました。そして、直接間接を問わず、そういう人たちと仕事ができることはけっこう幸せなことなのだなと改めて思った次第。

ま、もちろん食えることが前提ですが(笑)。
[PR]
by bay-hamakujira | 2007-05-29 22:57 | 仕事