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「版元」って知ってます?
このブログのタイトルをご覧いただければおわかりの通り、私は出版業界の片隅に生息しております。
この業界の方にとっては退屈きわまりない話で、その向きにはご容赦いただきたいのですが、世間からはマスメディアとか言われて先進的なイメージがある割には、古い言葉がたくさん残っている業界であります。 たとえば、「版元(はんもと)」 本を刷るための版木を所有しているところ、つまり出版社のことですが、うっかり別の業界の人にこの言葉を使うと、たいていの方が一瞬「?」という顔をします。 それからこれは私の感覚ですが、業界内でもこの言葉を使う人は、編集より営業に多く、雑誌記者より書籍編集者に多いような気がします。営業に多いのは、おそらく「版元さん」「取次さん」「書店さん」と、流通ルートの各段階でお互いを呼んでいるからではないか、というのが私の推論。「出版社さん」というのは舌を噛みそうで、きわめて発音しにくいし……。 書籍関係の人のほうが使っているように思えるのは、やはり「本」を扱っているから。ほんの十数年前までは、印刷所の文選工の職人さんが一字一字活字を拾っていたわけですから、編集者はまさに「版」をつくってもらっていたのです。それだけに「版元」という言葉に実感が持てるのではという、これもあまり根拠のない推測。 こんなことをダラダラ書き連ねてきて思い出したのが、東京・両国にある江戸東京博物館。ここに、江戸時代の浮世絵の多色刷りが出来上がっていく様子が、版木とともに展示されています。ご覧になられた方も多いと思いますが、これはちょっとすごい。芸術というより職人芸の極致という感じ。別に私は浮世絵を刷っているわけではありませんが、こういうのを見ると、あんまりテキトーな仕事をしちゃいかんなと、反省したりします。
by bay-hamakujira
| 2006-04-13 22:08
| 仕事
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