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超地味なフリー編集者兼ライター兼単なる旧来型野球オヤジの身辺雑記
by bay-hamakujira
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紙の話

王子製紙が北越製紙にTOBを仕掛けているそうです。
別に、製紙業界のシェア争いに興味はないし、その意図もよくわからないのですが、版元OBとしてはなんかつまらないなという感じがいたします。

王子製紙は戦前から巨大勢力を誇っていて、戦後、GHQの指令で企業分割し、王子、神崎、本州の3つに分かれたと聞いたことがあります(この辺、不正確ですので間違いあるかもしれません)。ところが、今はその2社も吸収し、昔の大王子なのであります。対する日本製紙がホワイトナイトになる?的報道がなされていますが、これも旧十条製紙が山陽国策パルプなどを吸収し大きくなった会社なのです(だからクリネックスとスコッティはライバルじゃなくなった)。
また、ティッシュペーパー(エリエール)で有名な大王製紙が、王子のTOBに異議を唱えたりして、地味な製紙業界がどうなるのかちょっと気になるところですが、まあ、そういう業界なんだからあまり変なことにならなければいいなと思う次第。

つまらんと思う理由は、銘柄が統合されユーザーにとっての選択肢が狭まるのではないかという危惧があるからなんですね。私は紙については素人ですが、若い頃、紙屋さん(代理店)に紙を発注する仕事をしたことがあります。「王子春日井(工場製)クリーム書籍用紙、B判縦目67キロ、6.75連」とかね(キロは1000枚あたりの重さ、「連」とは1000枚のこと)。
年末にはその代理店さんを通して各製紙会社のカレンダーが届けられました。そりゃ、商品サンプルみたいなものですから、いい紙を使ってすばらしい印刷のものばかり。資本の論理はしかたありませんが、職人的な品質とバリエーションは減らしていただきたくないなと思うのであります。
聞いてみると、けっこう紙って匠の世界なんだよ。

(後刻追加)
やっぱり、製紙会社の歴史的な記述は不正確でした。細かい出入りがいろいろあるので修正しませんが、戦前、王子と十条は同じ会社でありました。いちばん大事なところを間違えました。それから、日本製紙はホワイトナイトになる気はないといっています。
by bay-hamakujira | 2006-08-03 23:49 | 日常
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